実家の遺品整理が進まない方へ|失敗しないやり方を5ステップで解説

「実家の遺品整理、何から手をつければいいのか分からない…」
「思い出の品を前にすると、手が止まってしまってなかなか進まない…」
大切なご家族が亡くなった後、実家に残された多くの遺品を前に、 途方に暮れてしまう方は少なくありません。
遺品整理は、単なる片付けではなく、時間的にも、体力的にも、 そして精神的にも大きな負担がかかる作業です。
特に、故人との思い出が詰まった実家となると、その負担は一層大きなものになります。
この記事では、そうした悩みを抱える方のために、 遺品整理が「なぜ進まないのか」、その理由を解きほぐすことから始めます。
その上で、今日から具体的に動ける5つのステップを、 専門家の視点から分かりやすく解説していきます。
- 0.1.1. この記事でわかること
- 1. 遺品整理を始める前に
- 1.1. 【1】遺言書の確認が最優先
- 1.2. 【2】相続放棄の期限は3ヶ月
- 1.3. 【3】相続税の申告・納付期限は10ヶ月
- 2. 遺品整理の進め方 5ステップ
- 2.1. ステップ1|相続・重要書類の一次確認
- 2.2. ステップ2|関係者合意とゴール設定
- 2.3. ステップ3|事前準備
- 2.4. ステップ4|仕分け・分別→搬出→処分/買取
- 2.5. ステップ5|清掃
- 3. 自力か業者 迷った時の判断基準チェックリスト
- 3.1. 依頼すべき代表ケース(物量・期限・距離・体力)
- 3.2. 自力の限界ラインと途中切替の判断
- 3.3. 立ち会い不要の可否と注意点
- 4. 費用相場と内訳
- 4.1. 遺品整理の料金相場の早見表
- 4.2. 料金の内訳
- 4.2.1. ● 人件費
- 4.2.2. ● 車両費
- 4.2.3. ● 処分費(廃棄物処理)
- 4.2.4. ● オプション費用
- 4.3. 追加費用が発生する典型条件
- 4.3.1. ● エレベーターなし・階段作業
- 4.3.2. ● 搬出距離が長い/駐車スペースが遠い
- 4.3.3. ● 物が大量にある
- 4.3.4. ● 特殊清掃や害虫対策が必要
- 4.3.5. ● 大型金庫やピアノなどの重量物がある
- 5. 見積もりの取り方と比較ポイント
- 5.1. 相見積もりの進め方
- 5.2. 見積書チェックリスト
- 5.3. 赤信号サインと事前質問リスト
- 5.3.1. 要注意なサイン
- 5.3.2. 事前に聞くべき質問リスト
- 6. 費用を抑える具体策
- 6.1. 事前分別・動線確保・駐車でコストダウン
- 6.2. 買取活用で費用を抑える
- 6.2.1. 【買取対象になりやすいものの例】
- 6.2.2. 【ポイント】
- 6.3. 繁忙期・作業時間帯の選び方
- 6.3.1. ● 繁忙期を避ける
- 6.3.2. ● 平日・午前中を狙う
- 6.3.3. ● 余裕を持って早めに予約する
- 7. 遺品整理 1ヶ月逆算プラン
- 7.1. 1ヶ月間の行動プラン
- 7.1.1. ■ (約1か月前)|スタート準備
- 7.1.2. ■ (3週間前)|業者選定・仮スケジューリング
- 7.1.3. ■ (2週間前)|事前準備スタート
- 7.1.4. ■ (1週間前)|最終確認・家族合意
- 7.1.5. ■ 当日|遺品整理の実施
- 7.2. 家族合意→見積→実施→引渡しの進行管理
- 7.2.1. ① 家族合意
- 7.2.2. ② 見積・準備
- 7.2.3. ③ 実施・対応
- 7.2.4. ④ 引き渡し・完了
- 8. 自力で進めるやり方
- 8.1. 仕分けのやり方
- 8.2. 処分・リサイクル・持込の具体手順
- 8.2.1. ① 粗大ごみの出し方
- 8.2.2. ② 家電リサイクル品の扱い
- 8.2.3. ③ クリーンセンターやごみ処理施設への直接持ち込み
- 9. よくある質問(FAQ)
- 9.1. 賃貸物件の場合、いつまでに整理を終わらせるべきですか?
- 9.2. 費用を少しでも安く抑えるコツはありますか?
- 9.3. 兄弟姉妹で意見が合わない場合はどうすればいいですか?
- 10. まとめ
- 10.1. 遺品整理 グリーンにお任せください
- 10.1.1. 大阪で遺品整理を行うならグリーンがおすすめ
遺品整理を始める前に

遺品整理を行う前に以下のことを必ず確認しておきましょう。
【1】遺言書の確認が最優先
封がされた遺言書は、勝手に開封してはいけません。
家庭裁判所での「検認」という手続きが必要です。
誤って開封した場合、遺言が無効とされる可能性もあります。 まずは遺言書の有無を確認しましょう。
【2】相続放棄の期限は3ヶ月
故人に借金などマイナスの財産が多い場合、相続放棄を検討する必要があります。
この手続きは、原則として「相続の開始を知った時から3ヶ月以内」に 家庭裁判所で行う必要があります。
期限を過ぎると、マイナスの財産も相続することになるため注意が必要です。
【3】相続税の申告・納付期限は10ヶ月
相続財産が基礎控除額を超える場合、「死亡を知った日の翌日から10ヶ月以内」に 相続税の申告と納付が必要です。
遺品整理と並行して、税理士などの専門家へ相談することも検討しましょう。
遺品整理の進め方 5ステップ

実家の遺品整理をスムーズに進めるには、全体の流れを5つのステップに分けて考えることが重要です。
何から始めればよいか分からないまま動くと、無駄な作業が増えたり、家族間のトラブルや余計な費用が発生してしまいます。
全体の流れを理解しておけば、やるべきことを見落とさず、気持ちの整理もしやすくなります。
この記事では、よくある実家の遺品整理を5つのステップに分解して紹介します。
相続・重要書類の一次確認
関係者の合意とゴール設定
事前準備
仕分け・分別・処分/買取
清掃・原状回復や売却などの連絡
まずは全体像を知って、今どのステップにいるのかを確認しながら進めましょう
ステップ1|相続・重要書類の一次確認
最初にやるべきことは、相続や財産に関わる重要書類の確認です。
遺言書や通帳、権利証などを捨ててしまうと、相続や売却、解約手続きで大きなトラブルになることがあります。
最初の段階で捨ててはいけない物を確保しておくことが非常に重要です。
確認すべき代表的な書類には、次のようなものがあります
- 遺言書、エンディングノート
- 登記簿謄本・不動産の権利証
- 預金通帳・印鑑・保険証券・年金手帳
- 公共料金の請求書、固定資産税の通知書
これらは見つけたら「重要書類ボックス」などにまとめて保管しましょう。
整理を始める前に、まずは財産に関係する書類の所在を確認・保管するところからスタートしましょう。
ステップ2|関係者合意とゴール設定
次にやるべきことは、関係者でゴールと役割を共有しておくことです。
遺品整理では、親族間のトラブルや作業の行き違いがよくあります。
事前に話し合い、同じ方向を向いて進めることで、作業もスムーズになり、揉め事も避けられます。
以下のような内容を話し合って決めておきましょう
- いつまでにおわらせるか
- 誰がどこまでやる?
- どの費用を誰が負担する?
- 鍵を誰が管理し、合鍵は誰に渡すか?
- 「捨てていい物/残す物」の判断ルール
LINEグループを作って、写真を共有しながら確認を取ると便利です。
最初に関係者間で合意形成をしておくことが、後のトラブル回避やスムーズな進行のカギになります。
ステップ3|事前準備
本格的に作業を始める前に、スムーズに進めるための「事前準備」をしておきましょう。
部屋の状態や搬出経路、必要な道具を事前に整えておくことで、作業効率が上がり、業者に依頼する場合も費用を抑えることができます。
準備しておきたいこと
- 捨てないリストの作成:
貴重品、思い出の品、供養品など - 動線と駐車場所の確認:
大型家具の搬出ルートを確保 - 養生:
床や壁を傷つけないために保護マットを敷く - ラベリング:
段ボールに「買取」「保留」「処分」などのシールを貼って仕分け
100均グッズやマスキングテープで簡単に準備できます。
準備をしっかり行うことで、作業時間とコストの両方を抑えることができます。
ステップ4|仕分け・分別→搬出→処分/買取
いよいよ実際の作業。「仕分け→分別→搬出→処分/買取」という順番で進めましょう。
作業を効率よく進めるには、流れを決めてから動くのが鉄則です。適切に分別すれば、自治体回収やリサイクルが活用でき、処分費用も節約できます。
主な作業の流れ
- 仕分け 残す・捨てる・保留・買取・供養に分類
- 分別 自治体のルールに従って「可燃/不燃/粗大ごみ」に分類
- 搬出 動線確保後、安全に運び出す(階段注意)
- 処分・リサイクル 粗大ごみの予約、家電リサイクル券の取得、クリーンセンターへの持ち込み
- 買取 価値がありそうな物は写真で査定してもらい、当日の作業費と相殺も可能
この作業が一番ボリュームが大きいので、無理せず、できることとできないことを切り分けて取り組みましょう。
ステップ5|清掃
最後は、家を次に引き渡せる状態に整えることです。
空き家として放置すれば税負担や倒壊リスクがありますし、売却・解体・賃貸のいずれにしても、原状回復や清掃が必要になります。
この段階で行うこと
- ハウスクリーニング(掃除道具 or 業者依頼)
- 畳の張替えや壁紙の補修などの簡易リフォーム
- 不動産会社や解体業者との打ち合わせ
- 売却活動への引き渡し準備(鍵返却、媒介契約)
ここまで終わってはじめて、「遺品整理が完了した」と言えます。
自力か業者 迷った時の判断基準チェックリスト

遺品整理を始めるとき、多くの方が悩むのが「自分でやるべきか、業者に頼むべきか」という判断です。
費用を抑えるために自力でやりたい気持ちもある一方で、物量や時間、人手の問題から途中で挫折するケースも少なくありません。
ここでは、客観的に判断できるよう業者に依頼すべきかのチェックポイントを紹介します。
迷ったときは、以下のリストを参考に判断してください。
依頼すべき代表ケース(物量・期限・距離・体力)
次のような状況に当てはまる方は、最初から業者に依頼した方が安全で確実です。
- 家全体の物量が多く、部屋数が3部屋以上ある
- 退去や売却の期限が迫っており、1か月以内に整理が必要
- 遠方に住んでいて、何度も通うのが難しい
- 作業を手伝ってくれる人がいない
- 階段のみで搬出が困難な大型家具・家電がある
- ごみ屋敷状態で、自力では手がつけられない
- 仏壇や人形、遺影など供養が必要な品が多い
- 作業中にケガをしそうで不安
このような条件に1つでも当てはまれば、早めに業者の見積もりを取っておくことをおすすめします。
特に期限がある場合、直前だと予約が取れないこともあるため注意が必要です。
自力の限界ラインと途中切替の判断
「できる範囲は自力でやりたい」という方も多いと思いますが、自力で進めるには限界があります。
以下のようなサインが出たら、途中でも業者への切り替えを検討しましょう。
- 作業が予定通りに進まず、思った以上に疲れている
- 家族間の意見が合わず、仕分けや処分が進まない
- 粗大ごみや家電リサイクルの処分方法が分からず、放置が続いている
- ご近所から苦情が来そう(音・路上駐車・ごみ置き場など)
- 時間をかけすぎて、家賃や固定資産税の無駄が発生している
- 精神的につらくなってきた(思い出の品で手が止まる等)
遺品整理は体力だけでなく、精神的な負担も大きい作業です。途中で「自分たちだけでは厳しい」と感じたら、無理せず業者を頼る判断も大切です。
立ち会い不要の可否と注意点
遠方に住んでいたり、仕事や育児で忙しい場合、「立ち会いなしで整理を任せられるか?」という不安を持つ方も多いです。
結論から言うと、信頼できる業者であれば、立ち会いなしでも遺品整理は可能です。
ただし、以下の点には注意しましょう。
- 事前に必要書類や鍵の受け渡し方法を打ち合わせる
- 写真や動画で作業前・作業中・作業後の報告をしてもらう
- 見積もり時に「勝手に捨ててほしくない物」を明確に伝える
- 保険に加入している業者かどうかを確認する(万が一の破損等)
- 貴重品や供養品など、取り扱いに注意が必要な物はリスト化する
費用相場と内訳

遺品整理を業者に依頼する際、気になるのがやはり「いくらかかるのか」という費用面です。
料金は一律ではなく、間取りや物の量、作業環境によって大きく変動します。
この章では、目安となる費用相場を「間取りごと」にご紹介しながら、費用がどう決まるのか、追加料金が発生する条件まで詳しく解説します。
遺品整理の料金相場の早見表
遺品整理の料金は主に人件費 と 作業時間によって決まるため、部屋数や物の量が増えるほど高くなります。
以下はあくまで一般的な目安です。
| 間取り | 料金相場 |
|---|---|
| 1R・1K | 30,000~90,000 |
| 1DK | 50,000~130,000 |
| 1LDK | 70,000~170,000 |
| 2DK・2LDK | 90,000~310,000 |
| 3DK・3LDK | 140,000~500,000 |
| 4LDK以上 | 200,000~750,000 |
※この金額には基本的な人件費・車両費・処分費が含まれており、オプションや追加作業は別途かかります。
料金の内訳
費用の内訳を知っておくと、見積もりの内容を正しく理解できます。多くの業者が見積書に明記する基本構成は以下の通りです。
● 人件費
作業スタッフの人数と作業時間に応じて算出されます。目安としては、1人あたり1日15,000〜25,000円前後です。
● 車両費
トラックの台数と往復距離で変動します。
1台10,000〜20,000円前後が一般的。
長距離搬出や階段作業があると追加されることもあります。
● 処分費(廃棄物処理)
物の量や種類により大きく変わります。リサイクル家電、粗大ごみ、危険物などの処分には専用の手続きと費用がかかるため、1立方メートルあたり10,000円〜が目安です。
● オプション費用
以下のような作業は、オプション料金として別途加算されます。
- 供養・お焚き上げ(仏壇・人形・写真など)
- ハウスクリーニング(清掃・原状回復)
- 特殊清掃(臭い・体液・孤独死現場など)
- 解体・リフォームとの連携
- 買取の査定や対応
オプションが必要かどうかは、現地調査や写真をもとに判断されます。
追加費用が発生する典型条件
最初の見積もり額と、実際の請求額が変わる原因の多くは「追加費用」にあります。以下のような状況では、追加費用が発生する可能性があります。
● エレベーターなし・階段作業
2階以上でエレベーターが使えない場合、人員増加や時間延長が必要となるため、追加費用の対象になります。
● 搬出距離が長い/駐車スペースが遠い
建物の入口からトラックまで距離があると、作業効率が落ちるため、その分が費用に反映されます。
● 物が大量にある
いわゆるゴミ屋敷状態の場合、仕分け・分別作業の負担が増えるため、想定より高くなることがあります。
● 特殊清掃や害虫対策が必要
孤独死やペットの飼育状況によっては、汚れや臭いが強く、特別な洗浄や消毒が必要になることがあります。
これには専門知識と道具が必要なため、数万円〜数十万円の追加費用がかかることも。
● 大型金庫やピアノなどの重量物がある
通常の搬出では対応できない重量物は、専門業者の手配が必要で、その費用は別途請求されます。
見積もりの取り方と比較ポイント

遺品整理を業者に依頼する際、適正な金額かどうかを判断するためには相見積もりがとても大切です。
また、見積書を見るときには、信頼できる業者かどうかを見抜くポイントもあります。
この章では、見積もりの取り方から、チェックすべき項目、避けるべき「赤信号のサイン」まで具体的にご紹介します。
相見積もりの進め方
はじめて業者に連絡する際は、次のような流れで見積もりを進めるのが一般的です。
- 電話やメールで簡単な相談
「○LDKくらいの実家を整理したい」「親が亡くなって荷物がそのまま」など、現状を簡潔に伝えます。 - 写真や間取り図の送付(仮見積もり)
スマホで部屋ごとの写真を撮って送り、物量の目安を伝えます。この段階で概算金額を出してくれる業者も多いです。 - 現地見積もり(無料が基本)
実際に業者が現場を見て、正式な見積もりを作成します。荷物の量、作業条件、処分内容、駐車スペースの有無などをチェックします。 - 見積書の比較(最低2〜3社)
金額だけでなく、作業内容や日数、含まれる項目まで見て比較しましょう。 - 契約はその場で決めないのが鉄則
「今日決めれば割引」といった急かし文句には注意。いったん持ち帰って冷静に比較しましょう。
見積書チェックリスト
見積書には、以下のような具体的な内訳が書かれているかを必ず確認してください。
- 作業人数と作業時間の記載があるか(例:3名×6時間)
- 処分費・運搬費・車両費の明細があるか(例:2トントラック1台○○円)
- オプション費用が別記されているか(供養・清掃・消毒など)
- キャンセル料や日程変更の条件が明記されているか
- 追加料金が発生する条件(例:当日の物量増、想定外の特殊清掃)が説明されているか
- 消費税の扱い(総額か税抜か)も忘れずに確認
特に注意したいのが、「作業一式○○円」とだけ記載されている見積もりです。
一見シンプルに見えますが、何が含まれていて、何が別料金なのかが分からないため、トラブルにつながりやすいです。
赤信号サインと事前質問リスト
以下のような業者は、依頼を避けた方が無難です。いわゆる「赤信号のサイン」を事前に見抜いておきましょう。
要注意なサイン
- 見積書が「作業一式」だけで明細がない
- 極端な値引き(例:「本日中に契約すれば半額」)
- 質問しても答えが曖昧 、あるいは 担当者が不在
- 古物商許可・一般廃棄物収集運搬の資格がない、あるいは明示しない
- ホームページに所在地や代表者名が書かれていない
- ネットの口コミが不自然に良すぎる/低評価が多い/口コミの数に対して高評価が多すぎる。
事前に聞くべき質問リスト
- 当日、物が増えた場合の追加料金はどうなりますか?
- キャンセル料はいつから発生しますか?
- 供養やお焚き上げは対応していますか?
- 作業後の清掃や原状回復は含まれていますか?
- 保険には加入していますか?(破損や事故に備えて)
こうした質問に丁寧に答えてくれる業者ほど、信頼性が高い傾向にあります。
費用を抑える具体策

遺品整理は数万円から数十万円かかることもあり、できるだけ費用を抑えたいという方は少なくありません。
ここでは、自力でできる事前準備や、買取を活用する方法、時期による価格差など、費用を下げるための具体的な工夫を紹介します。
事前分別・動線確保・駐車でコストダウン
業者にすべてを丸投げすると、当然その分コストがかさみます。
以下のような事前準備をしておくと、見積額が下がる可能性があります。
- 可燃・不燃・資源ごみの簡易分別:
市区町村のルールに従って仕分けておけば、作業時間が短縮され、人件費が抑えられます。 - 小物の袋詰め・箱詰め:
衣類や本などをまとめておくだけでも、作業効率が格段にアップします。 - 搬出ルートの確保:
玄関・廊下・階段に物が散乱していると作業が滞るため、通路を空けておくことも重要です。 - 駐車スペースの確保:
業者のトラックがすぐ近くに停められると、運搬時間が短縮され、追加料金も防げます。
作業前にこれらを自分で済ませておけば、1〜2万円、場合によってはそれ以上の節約になることもあります。
買取活用で費用を抑える
遺品の中には、処分品ではなく、価値のあるものが眠っているケースも少なくありません。
近年では出張買取やオンライン査定を通じて、不要品の査定と買取を依頼できる業者も増えており、遺品整理費用を抑えれる可能性もあります。
【買取対象になりやすいものの例】
- ブランドバッグ・時計・貴金属
- 着物・骨董品・古美術
- カメラ・オーディオ機器
- 工具・ゲーム・玩具・フィギュア
- 未開封のお酒や香水など
【ポイント】
- 作業前に写真を撮って業者にLINEやメールで送ると、無料査定→当日持込・回収・という流れがスムーズです。
- 遺品整理と買取をセットで行ってくれる業者もあるので、事前に対応可能か確認しておくと良いでしょう。
数万円〜十数万円の買取実績が出ることもあり、実質負担を大きく減らすことが可能です。
繁忙期・作業時間帯の選び方
遺品整理業者にも繁忙期と閑散期があり、時期や予約状況によって料金が変動することがあります。
少しでも安く依頼したいなら、以下のポイントを押さえましょう。
● 繁忙期を避ける
3月(引越しシーズン)や年末(大掃除)などは予約が集中し、料金も高くなりがちです。
5〜6月、9〜11月などの中間期は比較的安く依頼できる傾向があります。
● 平日・午前中を狙う
土日・祝日や夕方以降は混みやすく、割増料金が発生する業者もあります。
平日午前〜午後早めの時間帯が安定して予約も取りやすいです。
● 余裕を持って早めに予約する
依頼が直前になると「緊急対応」扱いとなり、追加料金が発生することがあります。
遅くとも2〜3週間前には見積もりを済ませておくのが理想です。
遺品整理 1ヶ月逆算プラン

遺品整理には時間と手間がかかりますが、事前にスケジュールを立てて進めれば、焦らず着実に終えることができます。
ここでは「あと30日で実家を片付けたい」というケースを想定し、1ヶ月間の逆算スケジュールを具体的に紹介します。
「いつ、何をすればいいか」が分かれば、家族や業者との連携もしやすく、トラブルも回避できます。
1ヶ月間の行動プラン
以下は、1ヶ月前から遺品整理を始める場合のモデルスケジュールです。
あくまで一例ですが、進め方の目安として参考にしてください。
■ (約1か月前)|スタート準備
- 相続人の確認・重要書類(遺言書・通帳・権利証など)の一次回収
- 親族間でゴール設定(いつまでに/誰が/どこまで)
- 自力でやる範囲・業者に任せる範囲を仮決定
- 写真撮影・間取り図作成・荷物量を確認
■ (3週間前)|業者選定・仮スケジューリング
- 相見積もり(2〜3社)を取得
- 現地調査を依頼し、正式な費用と作業日程を決定
- 鍵の受け渡しや立ち会いの可否を確認
- 買取査定・供養が必要な品のリストアップ
■ (2週間前)|事前準備スタート
- 保管・処分・供養・買取などの仕分けを開始
- 粗大ごみ・家電リサイクルの手配(自治体予約)
- 養生・搬出動線・駐車スペースの確保
- 供養やお焚き上げの相談・予約を進める
■ (1週間前)|最終確認・家族合意
- 捨てないリストの共有・保管品の最終チェック
- 当日の立ち会い有無・連絡手段を確認(電話 or LINE)
- 事前に運び出しておく貴重品があれば引き上げ
- ゴミ袋・段ボール・マスキングテープなどを用意
■ 当日|遺品整理の実施
- 作業開始(業者・家族の連携)
- 作業中は写真報告 or その場で判断の連絡を受ける
- 作業後の清掃・仕上げ確認
- 支払い・領収書・報告書(必要に応じて)を受け取る
- 必要なら売却・解体業者への引き継ぎや鍵の返却
家族合意→見積→実施→引渡しの進行管理
遺品整理を成功させるには、関係者(家族・親族・業者・不動産会社)と、次の4ステップを軸に進めると整理しやすくなります。
① 家族合意
- ゴール・予算・役割・鍵管理の合意形成
- LINEグループや共有フォルダなどで連絡手段を確保
② 見積・準備
- 見積もり取得・スケジュール決定
- 分別・搬出準備・必要な物資の買い出し
③ 実施・対応
- 作業実施(業者 or 自力)
- 当日判断が必要な物の確認と対応
- 写真や証明書の受領・報告内容の保存
④ 引き渡し・完了
- 清掃・原状回復の確認
- 鍵の返却・業者との精算・書類整理
- 必要があれば不動産売却・登記・名義変更へ
自力で進めるやり方

実家の遺品整理を自力で進める場合、全体の流れとしては「仕分け → 分別 → 搬出 → 処分/買取」という順で進めるとスムーズです。
ここでは、効率よく整理を進めるための具体的な方法や注意点を解説します。
仕分けのやり方
まず最初にやるべきは「仕分け」です。部屋にある物を、それぞれ以下のカテゴリに分類しましょう。
- 残すもの(思い出の品・保管書類など)
- 処分するもの(明らかなゴミや不要品)
- 買取できそうなもの(骨董品・ブランド・家電など)
- 保留するもの(判断がつかないもの)
- 供養が必要なもの(仏壇・人形・手紙など)
仕分けの際は、1部屋を「一時保管ゾーン」にして、段ボールやブルーシートなどでスペースを分けると混乱しにくくなります。
また、段ボールには大きく「保管」「買取」「処分」などのラベルを貼っておくと、後から誰が見ても分かりやすく、家族間の確認ミスも防げます。100均のカラーテープやラベルシールを使うと便利です。
「これはどうしよう」と迷った物は、すぐに判断せず「一時保留箱」に入れておき、家族と後で確認しましょう。
処分・リサイクル・持込の具体手順
仕分けが終わったら、不要品を処分していきます。
ここで重要なのは分別のルールを自治体ごとに確認することです。
特に以下の3種類の処分方法を理解しておきましょう。
① 粗大ごみの出し方
家具や布団、カーペットなどは「粗大ごみ」に該当することが多く、自治体に収集を依頼するには事前申し込みが必要です。
申込み後、コンビニなどで「ごみ処理券(シール)」を購入し、指定日時に貼り付けて出します。
② 家電リサイクル品の扱い
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目は「家電リサイクル法」の対象です。
自治体では回収してくれません。家電量販店や指定引取場所に依頼し、「リサイクル券(有料)」を購入して処分します。
③ クリーンセンターやごみ処理施設への直接持ち込み
分別して軽トラや車に積めば、自治体のクリーンセンターに自分で持ち込むこともできます。
料金は重量制(10kgあたり○○円など)で計算されることが多く、大量の処分がある場合はコストを抑えられます。
また、使えそうな家電・家具・食器などは、リユースショップへの持ち込みや、出張買取サービスを活用するのも一つの方法です。
写真を送るだけで査定してくれる業者も増えており、遺品整理の費用と相殺できる場合もあります。
また、LINEやメールで逐一報告を受けられる業者もあるので、事前に連絡手段や報告頻度を確認しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
遺品整理は一生に何度も経験することではないため、多くの方が不安や疑問を抱えています。
ここでは特に問い合わせの多い3つの質問に対して、簡潔にお答えします。
賃貸物件の場合、いつまでに整理を終わらせるべきですか?
賃貸借契約書を確認し、退去期限を確認する必要があります。
一般的には、死亡後1ヶ月~3ヶ月以内に退去を求められることが多いです。
家賃の発生を止めるためにも、できるだけ早く管理会社や大家さんに連絡を取り、 スケジュールを相談しましょう。
費用を少しでも安く抑えるコツはありますか?
できる範囲で仕分けを行い、少しでも荷物量を減らしておくことです
料金相場の部分でも少し触れましたが、遺品整理の料金は荷物量で変動します。
そのため少しでも荷物量を減らしておくことで、料金を抑えることにつながります。
また、遺品の買取をしてもらうことでも料金を抑えることにつながります。
兄弟姉妹で意見が合わない場合はどうすればいいですか?
遺品整理で最も多いトラブルの一つです。
まずは全員で集まる機会を設け、「残すもの」「処分するもの」の基準を 明確にすることが重要です。
感情的にならず、故人の意思を尊重する姿勢で話し合いましょう。
それでも解決しない場合は、弁護士などの第三者に相談することも検討してください。
まとめ
遺品整理は「何から始めればいいかわからない」と悩みやすい作業ですが、以下の3つを意識すればスムーズに進められます。
- 全体フロー(5ステップ)を把握して進行管理すること
- 「自力/業者」の判断基準を持ち、無理なく進めること
- 費用相場や見積書のポイントを理解してトラブルを防ぐこと
さらに、供養や買取、遠方対応、家の売却などと連携することで、経済的にも精神的にも後悔のない整理ができます。
「とりあえず自分でやってみよう」と思った方も、「やっぱり業者に任せた方がいいかも」と感じた方も、まずは一歩を踏み出すことが大切です。
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