遺品整理と相続の関係|遺品整理を行う前に確認しておくべきことをプロが解説!

故人の大切な遺品整理、何から手をつければ良いのか、そして相続とどう関わるのか、お悩みではありませんか?

遺品整理は単なる片付けとは異なり、進め方を誤ると、意図せず相続を承認したことになったり、親族間の思わぬトラブルに発展したりする可能性があります。

特に、相続放棄を検討している場合は、細心の注意が必要です。

この記事では、遺品整理と相続の複雑な関係を紐解き、法的なリスクを避けて円満に進めるための具体的な手順と注意点を、遺品整理の専門家が徹底解説します。

本記事を読めば、相続財産の適切な扱い方から、トラブルを未然に防ぐための準備まで、安心して遺品整理を進めるための知識がすべて身につきます。

この記事でわかること

  • 遺品整理と相続の関係
  • 相続関係のトラブルを避ける方法
  • 遺品整理を行う上での最低限の知識

本記事の監修者

遺品整理士 : 新井 伊織 (あらい いおり)

協会認定遺品整理士(第IS27259号)・終活カウンセラーの新井伊織です。遺品整理グリーンにて、年間300件以上の生前・遺品整理のご相談を承っております。「第一の相談役」として、一人ひとりに寄り添い、サポートいたします。

遺品整理とは?基本を押さえよう

H2 遺品整理とは

遺品整理とは、故人が生前に所有していた家財や貴重品、日用品などを整理し、必要に応じて処分や分配を行う作業のことです。

遺品には思い出の品や相続財産となるものも含まれるため、単なる片付けとは異なり、法律や親族同士の合意が重要となります。

なぜなら、遺品整理は相続手続きや遺産分割と密接に関わっているからです。

なので、遺品整理の適切な進め方を知ることでトラブル防止につながります。

遺品整理は誰が行うべき?

遺品整理は、原則として相続人が行うべきものです。

なぜなら、遺品の中には相続財産や形見となる重要な品が含まれており、相続人自身が確認・判断することが法律的にも感情的にも必要だからです。

たとえば、故人の通帳や不動産の権利証、現金、貴重品などはすべて相続の対象になります。

これらを他人が勝手に整理・処分してしまうと、相続財産の把握や分割に支障が出るだけでなく、トラブルの原因にもなりかねません。

また、アルバムや手紙、思い出の品などは感情に関わるため、家族自身が手をかけることで納得感や心の整理にもつながります。

もちろん、遠方に住んでいたり時間の都合がつかない場合は、業者に一部を依頼することも可能です。

ただしその際も、相続人が指示・確認を行い、重要なものを誤って処分しないよう配慮することが重要です。

このように、遺品整理は財産面と心の両面から見ても、相続人自身が関わることが基本です。

自分たちの手で故人の人生を丁寧に締めくくることが大切なのです。

相続手続きと遺品整理の関係

遺品整理と相続手続きは密接に関係しています。

遺品の中には現金や預貯金通帳、不動産の権利書、株券など、相続財産に該当するものが含まれていることが多いです。

これらを正確に把握し、相続人全員で共有することが、円滑な遺産分割や相続手続きの第一歩となります。

また、遺品整理を早まって行うと、相続放棄ができなくなる場合もあるため、手続きの順序にも注意が必要です。

相続放棄する場合は注意が必要

遺品整理は、相続財産の確認と適切な分割を行うために欠かせない重要な作業です。

なぜなら、通帳・不動産権利証・保険証券など、相続に関わる重要な書類や財産は遺品の中に紛れていることが多く、整理を通じてそれらを正確に把握する必要があるからです。

しかし注意すべき点として、相続放棄を検討している場合は、遺品整理のタイミングに細心の注意が必要です。

たとえば、整理中に財産を勝手に売ったり、使ったり、廃棄したりすると、それが相続を受け入れた(単純承認)行為とみなされるおそれがあります。

そうなると、たとえ借金の多い遺産でも放棄ができなくなり、予期せぬ負担を背負うリスクがあります。

そのため、まずは重要書類だけを探す、部屋の保全のみ行うといった保存行為の範囲にとどめ、相続の方向性が決まるまでは本格的な整理を控えるのが安全です。

遺品整理は相続のスタート地点でもあります。

見落としや法的リスクを防ぐためにも、順序を守り、慎重かつ計画的に進めることが大切です。

また相続放棄を行う際に不安がある場合は、専門家に一度相談してみるのもいいかもしれません。

遺品整理のタイミング相続手続きへの影響
相続放棄前に整理単純承認とみなされるリスクあり
相続手続き後に整理トラブル防止・財産把握が容易


遺品整理を単なる片付けではありません

H2 遺品整理は単なる片付けではありません

遺品整理は、故人の住まいや財産、思い出に向き合う大切なステップです。

なぜなら、単なる「片付け」ではなく、相続や今後の生活に直結する多くの役割を担っているからです。

たとえば、遺品整理を進めることで、実家の部屋をきれいに整え、将来的な売却や賃貸に向けた準備ができます。

これにより、固定資産税などの維持費を抑えることにもつながります。

また、整理の過程では、現金・通帳・不動産の権利証といった相続財産が見つかることも多く、遺産分割をスムーズに進めるための基礎になります。

これらを早い段階で確認・共有することで、後の相続トラブルも防ぎやすくなります。

さらに、写真・手紙・愛用品など、故人との思い出の品に触れることは、遺族にとって心の整理にもなります。

物を通じて感謝や別れの気持ちを整理する時間は、精神的な区切りをつける貴重な機会です。

加えて、遺言書・保険証券・借入書類などの重要書類や、現金・貴金属などの貴重品も、遺品整理中に発見されることがあります。

これらを確実に見つけ、管理することは、相続手続きや財産保全の観点から非常に重要です。

このように、遺品整理は住まい、財産、思い出、法的手続きのすべてに関わる行為です。

一つひとつを丁寧に確認しながら進めることで、故人と遺族の双方にとって、納得のいく整理が実現できます。

遺品整理に必要な準備

H2 遺品整理に必要な準備

遺品整理を始める前には、必要な準備と書類の確認が欠かせません。

まず、相続人全員で話し合い、整理の方針やスケジュールを決めましょう。

また、遺言書や戸籍謄本、故人の財産目録、預貯金通帳、不動産の権利書など、相続手続きに必要な書類を事前に揃えておくことが重要です。

これらの準備を怠ると、後々のトラブルや手続きの遅れにつながるため、慎重に進めましょう。

遺品整理を行う前の確認事項

  • 相続人全員での話し合い
  • 遺言書・戸籍謄本の確認
  • 財産目録や重要書類の準備
  • 整理のスケジュール作成


必要な書類用途
遺言書遺産分割の指示確認
戸籍謄本相続人の確定
財産目録財産の把握
預貯金通帳金融資産の確認


相続人以外の人が遺品整理を行う際の注意点

H2 相続人以外の人が遺品整理を行う際の注意点

遺品整理を進める際は、トラブルを防ぐための基本ルールを押さえておくことが非常に大切です。

なぜなら、相続が絡む遺品にはお金や財産的価値がある物も多く、扱い方を間違えると家族間の信頼関係にヒビが入る原因になるからです。

原則、遺品整理は相続人が行うものです。

相続人全員の同意を取る

たとえば、整理を始める前に、相続人全員の同意を取ることが第一歩です。

ひとりの判断で遺品を勝手に捨てたり持ち出したりすると、「財産を独り占めした」「形見を無断で処分された」といった誤解や不満を招きかねません。

誰が契約者になるか

作業後の費用トラブルや説明不足による誤処分を防ぐためにも、契約内容や支払い責任者を明確にしておきましょう。

そうすることで、親族間の不要な揉め事の対策になります。

写真やメモなどで記録を残す

「この品は誰が確認したか」「何を処分したか」といった情報を共有しておくことで、後から疑問が出たときに冷静に説明できます。

このように、遺品整理は「作業」以上に「人との調整」が求められる繊細な行為です。

感情的なすれ違いを防ぐためにも、基本ルールを守り、丁寧に進めることが何よりのトラブル防止策になります。

遺品整理の手順と流れ

H2 遺品整理の手順と注意点

遺品整理の具体的な手順

遺品整理は計画的に進めることが大切です。

  • 日程・方針の決定
  • 重要書類・貴重品の確認
  • 遺品の分類・仕分け
  • 不要品の処分
  • 清掃・原状回復


まず、相続人全員で遺品整理の方針や日程を決め、必要に応じて役割分担を行います。

次に、重要書類や貴重品を最優先で探し出し、相続財産としてリストアップします。

その後、思い出の品や日用品、家具などを分類し、必要なものと不要なものに分けていきます。

不要なものは処分方法を決め、リサイクルや廃棄、寄付など適切に対応しましょう。

最後に、整理後の清掃や原状回復も忘れずに行うことがポイントです。

遺品整理業者に依頼するメリットとデメリット

H2 遺品整理業者に依頼するメリットとデメリット

遺品整理業者に依頼することで、時間や労力を大幅に削減できるのが大きなメリットです。

専門知識を持つスタッフが迅速かつ丁寧に作業を進めてくれるため、遠方に住んでいる場合や多忙な方にも適しています。
一方で、費用がかかることや、業者選びを誤るとトラブルに発展するリスクもあります。

また、思い出の品の扱いに配慮が足りない場合もあるため、信頼できる業者選びが重要です。

メリットデメリット
時間・労力の節約費用がかかる
専門的な対応業者選びのリスク
遠方でも依頼可能思い出の品の扱いに注意


遺品整理にかかる費用の目安とは?

H2 遺品整理にかかる費用の目安は

遺品整理の費用は、部屋の広さや遺品の量、作業内容によって大きく異なります。

一般的には1Kで3万円~8万円、2LDKで10万円~30万円程度が相場です。

特殊清掃や大型家具の処分、遠方への出張などが加わると追加費用が発生する場合もあります。

複数の業者から見積もりを取り、内容やサービスを比較することが大切です。

また、見積もり時には追加料金の有無も必ず確認しましょう。

間取り費用相場作業時間(目安)作業人数(目安)
1R30,000円 ~ 80,000円2~4時間1~2名
1LDK70,000円 ~ 200,000円3~6時間2~3名
2LDK120,000円 ~ 300,000円4~8時間2~4名
3LDK170,000円 ~ 500,000円6~12時間3~5名
4LDK以上/一軒家220,000円 ~1日~数日4名~


相続トラブルを未然に防ぐ方法

H2 相続トラブルを未然に防ぐ方法

遺品整理をスムーズに、かつ家族間で揉めずに進めるためには、事前の準備とルール作りがとても大切です。

なぜなら、故人の遺品には思い出や財産が詰まっており、それぞれの受け止め方や価値観の違いから、意見の食い違いが生まれやすいからです。

親族と事前の話し合い、合意を得る

誰が何を担当するのか、形見分けの基準をどうするのかといった基本方針を、相続人全員で共有しておきましょう。

「勝手に進められた」と感じると、それだけで不信感やトラブルの原因になります。

遺品整理を円満に進めるには、「話し合い・記録・相談・ルール化」の4つがポイントです。

故人の想いを大切にしながら、家族全員が納得できる整理を目指しましょう。

作業内容の記録を残す

どの日に何を整理したか、処分・保管・分配の内訳などを写真やメモで残しておくことで、後から説明責任を果たしやすくなります。

これは、相続人全員がその場に立ち会えない場合にも特に有効です。

弁護士や司法書士など専門家への相談

とくに財産価値がある遺品の扱いや遺産分割に不安があるときは、中立の立場で法的アドバイスをもらうことで、公平性を保てます。

揉めそうと判断した場合は、関係が拗れる前に一度専門家に相談することをお勧めします。

分配方法をあいまいにしない

「これは誰が持つか」「売却するか、形見として残すか」を1つずつ丁寧に決めておけば、後の誤解や感情的対立も避けられます。

故人の想いを大切にしながら、家族全員が納得できる整理を目指しましょう。

遺品整理のサービス利用と依頼方法

H2 遺品整理の利用と依頼方法

遺品整理業者の選び方

遺品整理業者を選ぶ際は、信頼性や実績、料金体系、サービス内容をしっかり比較しましょう。

口コミや評判、認定資格の有無も重要なポイントです。

また、見積もり時に現地調査を行ってくれる業者は、より正確な料金提示が期待できます。

複数の業者から見積もりを取り、納得できる業者を選ぶことがトラブル防止につながります。

  • 信頼性・実績の確認
  • 料金体系の明確さ
  • 口コミ・評判のチェック
  • 認定資格の有無

詳しくはこちらの記事をご覧ください

(遺品整理 業者 選び方)

業者に依頼する際のチェックポイント

業者に依頼する際は、契約内容や追加料金の有無、作業範囲、保険加入の有無などを事前に確認しましょう。

また、見積もり内容が詳細に記載されているか、作業後の清掃やリサイクル対応が含まれているかも重要です。

トラブルを防ぐため、契約書は必ず書面で交わし、疑問点は事前に質問しておきましょう。

ポイント

  • 契約内容・追加料金の確認
  • 作業範囲・保険加入の有無
  • 見積もり内容の詳細
  • 契約書は必ず書面で行う

遺品整理費用の見積もりと比較

遺品整理の費用は業者によって大きく異なるため、必ず複数社から見積もりを取りましょう。

見積もりには、作業内容や処分費用、追加料金の有無が明記されているかを確認します。

安さだけでなく、サービス内容や対応の丁寧さも比較ポイントです。

納得できる業者を選ぶことで、安心して遺品整理を任せることができます。

トラブル回避のための契約時の注意点

契約時には、見積もり内容や作業範囲、追加料金の有無、キャンセル規定などを必ず確認しましょう。

また、作業中や作業後のトラブルに備えて、損害賠償保険に加入している業者を選ぶと安心です。

契約書は必ず書面で交わし、内容をよく読み込んでから署名しましょう。

不明点や不安な点は、事前に業者へ質問してクリアにしておくことが大切です。

  • 見積もり・作業範囲の確認
  • 追加料金・キャンセル規定の確認
  • 保険加入の有無
  • 契約書は必ず書面で受け取りましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください

(遺品整理 トラブル)

遺品整理の相続に関するよくある質問

遺品整理にかかる費用は、誰が負担するのが一般的ですか

費用負担には、主に3つのケースがあります。

1. 故人の遺産から支払う

最も一般的な方法です。
故人の預貯金などのプラスの財産から、遺品整理業者への支払いなどを充てます。ただし、相続人全員の同意が必要です。

2. 相続人が分担して支払う

遺産が少ない場合や、相続人が合意の上で、各相続人が費用を分担して支払います。

3. 相続放棄した場合

相続放棄をした人は、原則として費用の支払い義務を負いません。
この場合、最終的に相続財産清算人が遺産から支払うか、相続人がいない場合は国の負担となることもあります。

遺品整理中に、現金や貴重品、権利書などが見つかった場合はどうすればよいですか?

見つかった現金や貴重品、不動産の権利書、株券などはすべて相続財産です。
勝手に使ったり隠したりせず、必ずすべての相続人に情報を共有し、遺産分割協議の対象としてください。
後々のトラブルを防ぐため、見つけた場所、日時、内容などを記録し、写真を撮っておくと良いでしょう。

遺品整理は、いつから始めるのが良いのでしょうか?

いつから行えばいいかという明確な決まりはありません。

おすすめは親族が集まるタイミング、例えば四十九日法要などに合わせて行うと、形見分けなどをスムーズに行えます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください

(遺品整理 四十九日前)

まとめ

遺品整理は、単なる「モノの片付け」ではなく、故人の財産と権利関係を整理し、相続手続きを円滑に進めるための重要な第一歩です。

遺品の中には、預金通帳や不動産の権利書といったプラスの財産だけでなく、借金の督促状などマイナスの財産に関する手がかりが隠されていることもあります。

特に、相続放棄を検討している場合は、遺品の扱いに細心の注意が必要です。

価値のある遺品を処分・売却してしまうと、相続を承認した(単純承認)とみなされ、多額の借金を背負うリスクがあります。

遺品整理を行う際は、まず相続人全員で方針を話し合い、誰が、いつ、どのように進めるかを明確にすることが、後のトラブルを未然に防ぐ鍵となります。

もし、ご自身での整理が難しい場合や、法的な判断に迷う場合は、無理をせず遺品整理の専門業者や弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。

故人との思い出を大切にしながら、円満な相続を実現するために、本記事で得た知識をご活用いただければ幸いです。

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