実家の遺品整理を総合解説|相続・業者選び・進め方をプロが解説!



親が亡くなった後、実家の遺品整理を前にして、「何から手をつければいいのか分からない」、「相続のこともあるし、勝手に進めて大丈夫だろうか…」と途方に暮れていませんか?

実家の遺品整理は、単なる片付けとは違い、相続手続きや親族間の合意形成、信頼できる業者の選定など、専門的な知識が求められる複雑な作業です。

進め方を誤ると、思わぬトラブルや金銭的な損失につながることも少なくありません。

この記事では、そんな不安を解消し、実家の遺品整理をスムーズに進めるための総合的な情報を5つのステップに分けて徹底解説します。

相続の基本から費用を抑えるコツまで、プロの視点で分かりやすくガイドしますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

  • 実家の遺品整理を始める前に必要な知識
  • 遺品整理の業者の選び方
  • 遺品整理の費用を抑えるコツ

本記事の監修者

遺品整理士 : 新井 伊織 (あらい いおり)

協会認定遺品整理士(第IS27259号)・終活カウンセラーの新井伊織です。遺品整理グリーンにて、年間300件以上の生前・遺品整理のご相談を承っております。「第一の相談役」として、一人ひとりに寄り添い、サポートいたします。

遺品整理とは

H2 遺品整理とは

遺品整理とは、故人が生前に所有していた家財や貴重品、日用品などを整理し、必要に応じて処分や分配を行う作業のことです。

遺品には思い出の品や相続財産となるものも含まれるため、単なる片付けとは異なり、法律や親族同士の合意が重要となります。

なぜなら、遺品整理は相続手続きや遺産分割と密接に関わっているからです。

なので、遺品整理の適切な進め方を知ることでトラブル防止につながります。

そこで遺品整理をおこなう前に知っておいた方がいいことをまとめました。

遺品整理を行う前に確認すべきこと

H2 遺品整理を始める前に

相続破棄する場合

遺品整理と相続手続きは密接に関係しています。

遺品の中には現金や預貯金通帳、不動産の権利書、株券など、相続財産に該当するものが含まれていることが多いです。

これらを正確に把握し、相続人全員で共有することが、円滑な遺産分割や相続手続きの第一歩となります。

しかし注意すべき点として、相続放棄を検討している場合は、遺品整理のタイミングに細心の注意が必要です。

たとえば、整理中に財産を勝手に売ったり、使ったり、廃棄したりすると、それが相続を受け入れた(単純承認)行為とみなされるおそれがあります。

遺品整理のタイミング相続手続きへの影響
相続放棄前に整理単純承認とみなされるリスクあり
相続手続き後に整理トラブル防止・財産把握が容易


そうなると、たとえ借金の多い遺産でも放棄ができなくなり、予期せぬ負担を背負うリスクがあります。

そのため、まずは重要書類だけを探す、部屋の保全のみ行うといった保存行為の範囲にとどめ、相続の方向性が決まるまでは本格的な整理を控えるのが安全です。

見落としや法的リスクを防ぐためにも、相続放棄を行う際に不安がある場合は、専門家に一度相談してみるのもいいかもしれません。

遺品整理 間取り別料金相場

遺品整理の費用は、部屋の広さや遺品の量、作業内容によって大きく異なります。

一般的には1Kで3万円~8万円、2LDKで10万円~30万円程度が相場です。

特殊清掃や大型家具の処分、遠方への出張などが加わると追加費用が発生する場合もあります。

複数の業者から見積もりを取り、内容やサービスを比較することが大切です。

また、見積もり時には追加料金の有無も必ず確認しましょう。

間取り費用相場作業時間(目安)作業人数(目安)
1R30,000円 ~ 80,000円2~4時間1~2名
1LDK70,000円 ~ 200,000円3~6時間2~3名
2LDK120,000円 ~ 300,000円4~8時間2~4名
3LDK170,000円 ~ 500,000円6~12時間3~5名
4LDK以上/一軒家220,000円 ~1日~数日4名~

遺品整理業者に依頼するメリット・デメリット


遺品整理業者に依頼するメリット

遺品整理業者に依頼することで、時間や労力を大幅に削減できるのが大きなメリットです。

専門知識を持つスタッフが迅速かつ丁寧に作業を進めてくれるため、遠方に住んでいる場合や多忙な方にも適しています。


遺品整理業者に依頼するデメリット

一方で、費用がかかることや、業者選びを誤るとトラブルに発展するリスクもあります。

また、思い出の品の扱いに配慮が足りない場合もあるため、信頼できる業者選びが重要です。

信頼できる業者の選び方

業者に依頼するか迷った時の判断基準リスト

次のような状況に当てはまる方は、最初から業者に依頼した方が安全で確実です。

□ 家全体の物量が多く、部屋数が3部屋以上ある

□ 退去や売却の期限が迫っており、1か月以内に整理が必要

□ 遠方に住んでいて、何度も通うのが難しい

□ 作業を手伝ってくれる人がいない

□ 階段のみで搬出が困難な大型家具・家電がある

□ ごみ屋敷状態で、自力では手がつけられない

□ 仏壇や人形、遺影など供養が必要な品が多い

□ 作業中にケガをしそうで不安

このような条件に1つでも当てはまれば、早めに業者の見積もりを取っておくことをおすすめします。

特に期限がある場合、直前だと予約が取れないこともあるため注意が必要です。

遺品整理業者に依頼すると決まったら

H2 遺品整理業者に依頼すると決まったら

遺品整理の進め方 5ステップ

実家の遺品整理をスムーズに進めるには、全体の流れを5つのステップに分けて考えることが重要です。


何から始めればよいか分からないまま動くと、無駄な作業が増えたり、家族間のトラブルや余計な費用が発生してしまいます。

全体の流れを理解しておけば、やるべきことを見落とさず、気持ちの整理もしやすくなります。


この記事では、よくある実家の遺品整理を5つのステップに分解して紹介します。

相続・重要書類の一次確認

関係者の合意とゴール設定

事前準備

仕分け・分別・処分/買取

清掃・原状回復や売却などの連絡


まずは全体像を知って、今どのステップにいるのかを確認しながら進めましょう


ステップ1|相続・重要書類の一次確認


最初にやるべきことは、相続や財産に関わる重要書類の確認です。


遺言書や通帳、権利証などを捨ててしまうと、相続や売却、解約手続きで大きなトラブルになることがあります。

最初の段階で捨ててはいけない物を確保しておくことが非常に重要です。


確認すべき代表的な書類には、次のようなものがあります

  • 遺言書、エンディングノート
  • 登記簿謄本・不動産の権利証
  • 預金通帳・印鑑・保険証券・年金手帳
  • 公共料金の請求書、固定資産税の通知書

これらは見つけたら「重要書類ボックス」などにまとめて保管しましょう。


整理を始める前に、まずは財産に関係する書類の所在を確認・保管するところからスタートしましょう。



ステップ2|関係者合意とゴール設定

次にやるべきことは、関係者でゴールと役割を共有しておくことです。


遺品整理では、親族間のトラブルや作業の行き違いがよくあります。

事前に話し合い、同じ方向を向いて進めることで、作業もスムーズになり、揉め事も避けられます。


以下のような内容を話し合って決めておきましょう

  • いつまでにおわらせるか
  • 誰がどこまでやる?
  • どの費用を誰が負担する?
  • 鍵を誰が管理し、合鍵は誰に渡すか?
  • 「捨てていい物/残す物」の判断ルール

LINEグループを作って、写真を共有しながら確認を取ると便利です。

最初に関係者間で合意形成をしておくことが、後のトラブル回避やスムーズな進行のカギになります。



ステップ3|事前準備

本格的に作業を始める前に、スムーズに進めるための「事前準備」をしておきましょう。


部屋の状態や搬出経路、必要な道具を事前に整えておくことで、作業効率が上がり、業者に依頼する場合も費用を抑えることができます。


準備しておきたいこと

  • 捨てないリストの作成:
    貴重品、思い出の品、供養品など
  • 動線と駐車場所の確認:
    大型家具の搬出ルートを確保
  • 養生:
    床や壁を傷つけないために保護マットを敷く
  • ラベリング:
    段ボールに「買取」「保留」「処分」などのシールを貼って仕分け

100均グッズやマスキングテープで簡単に準備できます。


準備をしっかり行うことで、作業時間とコストの両方を抑えることができます。



ステップ4|仕分け・分別→搬出→処分/買取

いよいよ実際の作業。「仕分け→分別→搬出→処分/買取」という順番で進めましょう。


作業を効率よく進めるには、流れを決めてから動くのが鉄則です。適切に分別すれば、自治体回収やリサイクルが活用でき、処分費用も節約できます。


主な作業の流れ

  1. 仕分け 残す・捨てる・保留・買取・供養に分類
  2. 分別 自治体のルールに従って「可燃/不燃/粗大ごみ」に分類
  3. 搬出 動線確保後、安全に運び出す(階段注意)
  4. 処分・リサイクル 粗大ごみの予約、家電リサイクル券の取得、クリーンセンターへの持ち込み
  5. 買取 価値がありそうな物は写真で査定してもらい、当日の作業費と相殺も可能


この作業が一番ボリュームが大きいので、無理せず、できることとできないことを切り分けて取り組みましょう。




ステップ5|清掃

最後は、家を次に引き渡せる状態に整えることです。


空き家として放置すれば税負担や倒壊リスクがありますし、売却・解体・賃貸のいずれにしても、原状回復や清掃が必要になります。

この段階で行うこと

  • ハウスクリーニング(掃除道具 or 業者依頼)
  • 畳の張替えや壁紙の補修などの簡易リフォーム
  • 不動産会社や解体業者との打ち合わせ
  • 売却活動への引き渡し準備(鍵返却、媒介契約)

ここまで終わってはじめて、「遺品整理が完了した」と言えます。


詳しくはこちらの記事をご覧ください

(遺品整理 進め方)

安心できる業者の選び方

H2 安心できる業者の選び方

「安いと思って頼んだら、後から高額請求された…」

「処分品が不法投棄されていた…」

実際に遺品整理でこうしたトラブルが報告されています。

安心して任せるためには、選び方と契約内容のチェックが非常に重要です。

このパートでは、トラブルを避けるための業者選びのポイントと、契約時の注意点を解説します。

許可・資格の確認方法とチェックリスト

遺品整理を請け負うには、法律上の許可が必要なケースがあります。

とくに、不要品を運搬・処分するには「一般廃棄物収集運搬業の許可」または「提携業者の明示」が必要です。

無許可業者に頼むと、不法投棄やトラブルの原因になります。

※一般廃棄物収集運搬業許可は他業者に委託している場合もあります。


【確認すべき許可・資格の一例】

種別内容と目的
一般廃棄物収集運搬業許可不用品の回収・運搬を行うための自治体許可
古物商不用品の買取・再販を行うための資格
遺品整理士専門知識を持った作業者が在籍している証明

信頼できる業者か見分けるチェックリスト】

信頼できる業者かを判断するためのチェックリストを用意しました。

□ 許可番号・所在地・代表者名が明記されている

□ 見積書に費用の内訳が記載されている

□ サービス内容やオプションが明確

□ 作業中の保険(損害補償)の有無を説明してくれる

□ 急かさず、相談に丁寧に応じてくれる

見積もりの取り方と比較ポイント

はじめて業者に連絡する際は、次のような流れで見積もりを進めるのが一般的です。

  1. 電話やメールで簡単な相談
    「○LDKくらいの実家を整理したい」「親が亡くなって荷物がそのまま」など、現状を簡潔に伝えます。
  2. 写真や間取り図の送付(仮見積もり)
    スマホで部屋ごとの写真を撮って送り、物量の目安を伝えます。この段階で概算金額を出してくれる業者も多いです。
  3. 現地見積もり(無料が基本)
    実際に業者が現場を見て、正式な見積もりを作成します。荷物の量、作業条件、処分内容、駐車スペースの有無などをチェックします。
  4. 見積書の比較(最低2〜3社)
    金額だけでなく、作業内容や日数、含まれる項目まで見て比較しましょう。
  5. 契約はその場で決めないのが鉄則
    「今日決めれば割引」といった急かし文句には注意。いったん持ち帰って冷静に比較しましょう。

見積書チェックリスト

見積書には、以下のような具体的な内訳が書かれているかを必ず確認してください。

  • 作業人数と作業時間の記載があるか(例:3名×6時間)
  • 処分費・運搬費・車両費の明細があるか(例:2トントラック1台○○円)
  • オプション費用が別記されているか(供養・清掃・消毒など)
  • キャンセル料や日程変更の条件が明記されているか
  • 追加料金が発生する条件(例:当日の物量増、想定外の特殊清掃)が説明されているか
  • 消費税の扱い(総額か税抜か)も忘れずに確認

特に注意したいのが、「作業一式○○円」とだけ記載されている見積もりです。

一見シンプルに見えますが、何が含まれていて、何が別料金なのかが分からないため、トラブルにつながりやすいです。

費用を抑えるコツ

H2 費用を抑えるコツ

【費用削減につながる事前準備】

比較項目チェックポイント
総額税込かどうか、追加費用の可能性
作業人数と時間費用に見合った人数か、作業スピードは適切か
含まれるサービス処分費・車両費・養生・清掃などが込みかどうか
オプション費用供養・お焚き上げ・特殊清掃の明細があるか
対応の丁寧さ説明がわかりやすく、相談しやすいか

相見積もりは3社以上を目安に取り、比較したうえで「内容と価格のバランス」が良い業者を選びましょう。

買取活用・時期選び・遠方/無立ち会いの活用

不要品の買取や時期の工夫でも、遺品整理のコストは抑えられます。

買取可能な家財などがあれば、作業費用を抑えることができるケースもあります。

また、閑散期(夏・冬)やに依頼することで、割引対応がある業者も増えています。

【さらに使える節約ポイント】

方法解説
不用品の活用価値のある物を買い取ってもらい費用に充当
閑散期の依頼予約が少ない時期を狙って値引きを相談
遠方・無立ち合い対応郵送鍵や写真報告で立ち会い不要のプランを選ぶ

たとえば、古い切手・金券・腕時計など、家に眠っている物が高値になることもあります。

詳しくはこちらをご覧ください

(遺品整理 実家 費用)

Q&A

相続廃棄を検討している場合、遺品整理はいつから始めるべきですか

相続放棄を検討している場合は、遺品整理のタイミングに細心の注意が必要です。
整理中に財産を勝手に売ったり、使ったり、廃棄したりすると、法律上「相続を受け入れた(単純承認)」と判断されるおそれがあります。
相続放棄の熟慮期間(3ヶ月以内)は、重要書類の確認のみに留め、本格的な整理は相続の方向性が決まった後に行うことをお勧めします。

業者に依頼する前に自分たちでやるべきことは何ですか?

以下の3つが重要です。

1.重要書類の確認:遺言書、通帳、権利証、保険証券などを先に確保しておく

2.関係者との合意形成:家族で「いつまでに」「誰が」「どこまでやるか」を話し合う

3.事前準備:捨てないリストの作成、動線確保、ラベリングなど

これらを事前に行うことで、業者の作業効率が上がり、費用を抑えることができます。

遺品整理後、実家を放置するとどのようなリスクがありますか?

以下のようなリスクがあります。

1.固定資産税の継続支払い:所有者が変わらない限り、毎年税金が発生

2.不動産価値の低下:放置期間が長いほど、建物の劣化が進む

3.特定空き家認定:一定条件を満たすと、固定資産税が最大6倍に増加

4.倒壊・火災リスク:周辺住民への迷惑や法的責任が発生する可能性

遺品整理後は、売却・賃貸・解体など、適切な処理を検討することが重要です。

遺品整理の業者に依頼する場合、どのような流れで進みますか?

一般的な流れは以下の通りです。

1.初期相談:電話やメールで現状を伝える

2.仮見積もり:写真や間取り図を送付し、概算金額を取得

3.現地見積もり:業者が現場を確認し、正式な見積もりを作成

4.見積書比較:複数社の見積もりを比較検討

5.契約:内容に納得したら契約(その場で決めないこと)

6.作業実施:指定日に作業を実施

7.完了確認:作業完了後、内容を確認

まとめ

実家の遺品整理を急遽行わなければいけなくなり、何から行えばいいかわからなかったことでしょう。

しかしこの記事を最後まで読んでいただいた皆様にはすでに、遺品整理をすぐに始められるだけの知識がついているはずです。


この記事の監修者が所属する「遺品整理 グリーン」では、遺品整理士の資格を持つプロが見積もりを行います。

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