その業者、大丈夫?遺品整理で失敗しないための資格・許可をプロが解説


遺品整理をおこなう上で資格や許可は必要ない?

結論から述べると、遺品整理業者を開業するにあたって特別な資格や許可は必要ありません。

ではなぜ遺品整理士の資格や、許可を持つ業者でないと依頼してはいけないと言われるのでしょうか。

遺品整理士がわかりやすく解説します。

この記事の目的

  • 依頼する上で必要な知識である遺品整理関係の資格、許可を学べる。
  • どのような資格、許可を保有する業者に依頼すれば安心かわかる。

本記事の監修者

遺品整理士 : 新井 伊織 (あらい いおり)

協会認定遺品整理士(第IS27259号)・終活カウンセラーの新井伊織です。遺品整理グリーンにて、年間300件以上の生前・遺品整理のご相談を承っております。「第一の相談役」として、一人ひとりに寄り添い、サポートいたします。

信頼できる遺品整理業者チェックリスト

最初に信頼できる業者に依頼するためのチェックリストを用意しました。

このチェックリストを確認し、信頼できる業者選びに役立ててください。

□ 遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍しているか確認した

□ 一般廃棄物収集運搬許可(または提携先の許可)の記載を確認した

□ 産業廃棄物収集運搬許可について確認した

□ 買取を依頼する場合、古物商許可の許可番号を確認した

□ 見積書の内訳が明確か確認した

□ 過去の実績やお客様の声を確認した

□ 電話やメールでの対応が丁寧か確認した

□ 契約書の内容を十分に確認した

なぜ資格や許可は重要視されているの?

資格は信頼の証、許可はある業務を行う際に必要だからです。

その業務とは回収した遺品を処分、または買取を行う業務です。

これらの業務を行う際に「一般廃棄物収集運搬許可証」、「産業廃棄物収集運搬業許可証」、「古物商許可証」が必要になります。

遺品整理とは

まずは遺品整理という仕事からご紹介します。

遺品整理とは故人の大切な遺品を、ご遺族に代わって、綺麗に整理するお仕事です。

具体的には、遺品をご遺族の意向に沿って、仕分け、供養、処分し、必要に応じて、買取、ハウスクリーニング、家屋を解体、売却までを一貫して行うサービスです。

近年は高齢化社会の影響、核家族の増加に伴い、多くの遺品整理業者が開業しました。

業法も資格も許可も必要ないため、参入障壁が低く消費者を騙す悪徳業者も急増しました。

そんな中、業法もない遺品整理業界で、正しい知識と本来の遺品整理の目的を理解した業者を増やすために遺品整理士の資格が誕生しました。

遺品整理士とは

遺品整理士とは、「一般社団法人 遺品整理士認定協会」が発行する民間の資格です。

この資格を取得している業者は、協会の一定の基準を満たした知識と技量を持っていることになります。

一般社団法人 遺品整理士認定協会とは、20,000人を超える会員と950社もの法人会員が所属する規模の大きな民間団体です。

主な目的は、優れた遺品整理士の育成と遺品整理業界の質を高めるサポートを行っています。

遺品整理士の資格は、通信教育とレポートを通して、遺品整理を行う上で必要な知識、倫理と心構え、法律などを体系的に学びます。

合格率は約65%となっています。取得後のサポートも厚く、定期的に研修などを行っています。

・一般社団法人 遺品整理士認定協会 公式サイト

一般廃棄物収集運搬許可証とは

要約

  • この許可を取得していない業者は、原則として遺品整理ででた不用品を回収することはできない。
  • この許可は新規取得が困難なため、ほとんどの遺品整理業者は不用品の処理を委託している。

一般廃棄物収集運搬業許可とは、各市町村が家庭から出た不用品を収集、運搬、処理を行う業者に出す許可です。

この許可がなければ原則として、業者は家庭から出た不用品を回収することは無許可営業に該当します。


一般廃棄物に分類されるもの

種類具体例
可燃ゴミ生ゴミ、衣類、雑誌などの紙類、木くず
不燃ゴミ食器、ガラス、陶磁器、調理器具など
粗大ゴミ食器棚やタンスなど
家電4品目洗濯機、エアコン、テレビ、冷蔵庫
パソコンパソコンや周辺機器
有害ゴミ乾電池、蛍光灯、体温計など

※各自治体によって分類は異なります。

多くの市町村では、すでにこの許可を取得する業者で一般廃棄物の処理が足りているため新規取得は困難な状況です。

遺品整理の需要により、増加した遺品整理業者の多くは、この許可を取得できていません。

先ほども述べた通り、遺品整理を行う業者は、この許可がなければ遺品整理ででた不用品を回収する作業を行うことができません。

では、取得していない業者はどのように遺品整理で回収した不用品の処理を行っているのでしょうか。


許可をすでに取得した業者に委託している

答えは、多くの遺品整理業者は一般廃棄物収集運搬許可をすでに取得している業者に遺品の処理を委託しています。

この許可を保有する業者に遺品整理ででた不用品の処理を委託していれば、遺品整理業者がこの許可を保有していない場合でも遺品整理ででた不用品を処理することは可能です。

遺品整理を業者に依頼しようと思っている方は、その業者が一般廃棄物収集運搬許可を保有しているのか、または業務委託しているのか必ず確認しましょう。

トラブル事例

この許可がないと、回収された遺品が不法投棄されるリスクがあります。

最悪の場合、不法投棄された不用品から依頼主が特定され、責任を問われるケースもあります。

一般廃棄物収集運搬許可の確認方法


「各市町村名 一般廃棄物収集運搬業」と検索すれば、確認できます。

例 大阪市 一般廃棄物収集運搬業許可

産業廃棄物収集運搬許可とは

産業廃棄物とは都道府県が廃棄物処理法で規定されている産業廃棄物を運搬、処理を行う業者に出す許可です。

もう少し噛み砕くと、おもに事業活動で出る特殊なゴミのことです。

一般廃棄物収集運搬許可と同様、この許可を持たない業者は該当するものを収集、運搬してしまうと無許可営業となってしまいます。

種類具体例
廃油鉱物性油、潤滑油
廃プラスチック製品合成樹脂くず、廃ソーダ液
金属くず鉄鋼や非鉄金属の破片
木くず建設業、新聞業、出版業
ガラス、コンクリート、レンガ、陶器類ガラス類、製造過程で発生したコンクリート破片、レンガくず
動物系動物の死体や、糞尿

一般廃棄物とは区別されるため、この許可だけでは一般廃棄物を処理することはできません。

必ず依頼する際にはこの二つの許可を理解した上で、依頼しましょう。

産業廃棄物収集運搬許可の確認方法

こちらのサイトをお使いください

https://www2.sanpainet.or.jp/sanpai

古物商許可とは

古物商許可とは、業者が買取の業務を行う際に必要な許可です。

各都道府県の公安委員会に申請することで取得できます。

この許可を保有しない業者は買取業務を行うことは禁止されています。

中古品取引の安全性を保ち、盗品の売買を防ぐことを目的としています。

価値のある遺品を不当な価格で買い取られたりなどのトラブルに遭う可能性があります。

買取を依頼する際は必ずこの許可証の提示を求めましょう。

また買い取ってもらった遺品の買取証明書を必ず受け取るようにしましょう。

ある程度の相場感を事前に調べておくことも対策につながります。

・古物商許可 警視庁 ホームページ 

遺品整理に関係する資格 4選

グリーフケアアドバイザー

グリーフケアアドバイザーは一般社団法人 日本グリーフケア協会が認定を行う民間の資格です。

グリーフケアとはご遺族の悲しみに寄り添う心のケアのことです。

大切な人を失った悲しみや喪失感を癒すための専門的な知識やアプローチ方法などを学びます。

この資格を保有する遺品整理業者に依頼することで、ご遺族の気持ちに寄り添った遺品整理を提供することが期待されます。

遺品整理と同時に気持ちの整理もお手伝いしてくれることでしょう。

・グリーフケアアドバイザー ホームページ

終活カウンセラー

一般社団法人 終活カウンセラー協会が認定を行う民間の資格です。

主に生前整理を行う際にサポートしてくれます。

生前整理を何から始めればいいかわからない方はぜひこの資格を保有する業者に依頼することをお勧めします。

・終活カウンセラー ホームページ

遺品供養士

一般社団法人 遺品整理士認定協会が認定を行う民間の資格です。

遺品整理士は遺品を片付けるプロなのに対し、遺品供養士は遺品の扱い方や供養を専門とした感情面でのサポートを行うプロです。

どちらの資格も保有する業者であれば、遺品整理を行うプロだと思ってもらっても構いません。

・一般社団法人 遺品整理士認定協会 公式サイト

事件現場特殊清掃士

事件現場特殊清掃士とは、一般社団法人 事件現場特殊清掃センターが認定を行う資格です。

主に孤独死の現場や事件現場、ゴミ屋敷、荒廃した空き家など通常の清掃作業では対応不可な現場の清掃を専門としています。

この資格を持つ業者に依頼すれば、ほかの遺品整理業者が対応できませんと言われた現場でも対応可能です。

・事件現場特殊清掃センター ホームページ

Q&A

許可のない業者に依頼するとどうなりますか

思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

遺品の不法投棄や不当な買取など。

詳しくはこちらをご覧ください

被リンク (遺品整理 トラブル)

見積もり時に何を質問すればいいですか

遺品整理士の資格と一般廃棄物収集運搬許可の有無と委託先、買取を考えている場合は古物商許可の確認を必ず行なってください。

まとめ

遺品整理を依頼する前に、必ずこの資格、許可証を確認しましょう。

  • 遺品整理士の資格を保有しているか

    遺品整理士の資格は信頼の証です。
  • 一般廃棄物収集運搬許可

    この資格を保有、委託している確認しましょう。
  • 産業廃棄物収集運搬許可を保有しているか
  • 古物商許可

    買取を行ってもらう場合は必ず確認しましょう。

またサービスの必要に応じて必要な資格や許可なども見積もり時に確認しておきましょう。

これらのことを確認しておくことで、遺品整理業者に頼む際に不要なトラブルに巻き込まれる心配は一気に下がります。


最後に今から遺品整理業者を探し始める方はぜひ「遺品整理 グリーン」にごお依頼ください。

遺品整理グリーンはもちろん、一般廃棄物収集運搬許可を持つ優良業者と提携し、遺品整理士の資格を持つスタッフが対応しますのでご安心ください。

遺品整理 グリーンにお任せください

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